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愛知県は指摘事項・指導事項・検討事項の3区分

 愛知県監査委員の「平成29監査年度 定期監査の結果に関する報告」〔PDFファイル/681KB〕は、36 件の注意改善を必要とする事項があったとし、その内訳を指摘事項5件、指導事項〔指摘事項の程度が軽微なもの〕29件、検討事項〔問題点又は疑問点がある場合で、改善に向けて検討を指示する必要がある〕2件とし、そのほかに、、地方自治法第 199 条第 10 項の規定に基づく監査意見6件を付記している。
 指摘事項等にはそれぞれ観点を示しており、ほとんどは合規性となっているが、3Eも次のように記載されている。
★指導事項
☆経済性:「使用時期を考慮しないまま、郵便切手が大量に購入され ていたもの」「年度末に郵便切手が不適切に購入されていたもの」
★検討事項
☆有効性:「保管する出土品の点検方法について検討を求めるもの」「砂防指定地における巡視方法の見直しについて検討を求 めるもの」
★監査意見
☆経済性:「郵便切手類について、適切な購入を求めるもの」
☆有効性:「今後の内部統制の整備に当たり、会計事務の内部検査に係る課題を踏ま えて検討することを求めるもの」「重要物品の適切な管理及び有効活用を求めるもの」 (合規性・有効性)「不適正な土地開発行為について、速やかな情報提供の徹底を求めるもの」
 つまり、記載されている42事案のうち8事案が3Eということになる。これは割合として他県より大きく、地方自治法が求めるとおり3Eに留意して監査していることがうかがえる。
 ちなみに指摘事項は6頁で次のように説明している。

○ 指摘事項
 ① 法令等に違反すると認められるもの
 ② 故意又は過失による事故等で、県に損害が生じていると認められるもの
 ③ 経済性、効率性又は有効性の観点から改善を要すると認められるもの
 ④ その他改善を求める必要があると認められるもの
○ 指導事項
 指摘事項①から④までのいずれかに該当する場合で、その程度が軽微なもの
○ 検討事項
 指摘事項及び指導事項のほか、問題点又は疑問点がある場合で、改善に向けて検討を指示する必要があると認められるもの

 指摘事項の記載区分のうち①②は統制逸脱の指摘、③は3Eの指摘、④は統制不備の指摘と言える。おそらく、そして、③と④が改善を必要とするもので、これを統制逸脱と同列の指摘とするのは馴染まないことから、実務上は指摘事項は統制逸脱のみとなり、統制逸脱の軽微なものと3E異状と統制不備が指導事項となり、3E異状と統制不備の懸念が検討事項となっていると想定される。29監査年度の結果も指摘事項が合規性だけ、検討事項は3Eだけとなっているのは、これを裏付ける。

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