3E指摘は合規性指摘と何が異なるのか

 3E指摘は、3E原則に基づく指摘である。合規性指摘は統制逸脱を指摘するもの(統制不備も含まれるがここでは議論を単純化する。)で、その財政統制は3E原則確保のためのものであるから、類似性はある。異なる点は、合規性指摘は、会計行為(不作為を含む)の当否を課せられた規範に基づいて認定するのに対し、3E指摘は3Eが確保されていない実状を問題視することであって、会計行為前の不作為を改めさせることに主眼 。
 例えば、神奈川県監査委員の29年の指摘は、「学校側の事情等により指導助手の派遣がキャンセルされた回数が1,159回に及んでいる」ことを放置していることを問題視しているのであって、個々のキャンセルを問題視しているのではない。個々の会計行為の責任を問う合規性監査に馴染んだ者にとって不十分な監査と理解されるかもしれないが、3E監査が責任を問うのは担当者ではなく、監督者であり統制責任者である。この相違を理解していないと3E監査は展開できないことになる。
 東京都監査委員の29年3E指摘も同様である。

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