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東京都監査委員の29年定例監査における3E指摘は2件

 東京都監査委員の29年定例監査結果報告書には、「主な指摘事例」として6件上げられているが、そのうち3E指摘と呼び得るのは「検診結果の異常値について、原因分析を十分に行っていなかったもの」と「最新の情報がホームページで提供されていなかったもの」の2件と思う。

 その概要は次のとおり。

○検診結果の異常値について、原因分析を十分に行っていなかったもの
 検診結果が異常値と考えられる場合は、その原因分析を十分に行 う必要があるが、 受託者における 検査機器の精度管理状況を確認 していなかった。
 都立学校教育部は、都内の区域ごとに、腎臓・糖尿病検診を委託により実施しているが、一部区域における尿蛋白の検診結果において、例年や他機関では3~4%となっている陽性率が20%を超えるなど、異常に高くなったため、二次・三次検診の追加契約を行った。
 当該区域の陽性率が高くなった原因は、検診機関が、従来、目視で行っていた検査に、検査機器を導入したためであり、実地監査後、検診機関から入手した精度管理記録を見ると、機器の精度管理を行っていなかったことにより、陰性とされるべきものが陽性とされたためであると考えられる。
 したがって、部が精度管理記録を確認し、再検査を指示することにより、正しい検診結果を得ることが可能であったため、追加契約の約223万円が不経済支出となっていた。
 そこで、部に対し、過大な検診を行わないよう検査精度の確認を求めた。


 上記を3E指摘と理解する理由は、機器の精度管理記録を入手することが業務とされておらず、執行側において不知であり、不作為による不知を問題視している指摘の故である。

○最新の情報がホームページで提供されていなかったもの
 ホームページで公表している情報は、可能な限り最新の情報に更新しておく必要があるが、 最新情報となっていな い事例があった 。
 総合防災部は、帰宅困難者の徒歩帰宅を支援するための施設として、コンビニエンスストア等1万747か所(平成28年11月時点)を災害時帰宅支援ステーションとして指定している。
 この災害時帰宅支援ステーションは、インターネットの地図上で確認ができる情報サイトで検索することができるが、平成29年5月現在、9,939施設のみ掲出されており、最新の情報となっていなかった。
 そこで、部に対し、できる限り最新の情報を提供するよう求めた。


 この指摘を3Eと理解する理由は、更新頻度が義務化されているとは思えないからである。

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