会計検査院が28年度決算検査報告を内閣へ送付

 NHKサイトが11月8日に掲出した「国の公金870億円余が不適切取り扱い 会計検査院」は、会計検査院が、不適切な取り扱いをされた公金が870億円余りに上ったとする報告書をまとめ、8日午後、河戸光彦院長が安倍総理大臣に手渡したと報じる。報告書によると、公金の不適切な取り扱いは、423件、およそ874億円で、前の年度より1兆円以上減り、ここ10年で最も少なくなったとのこと。記事によると、河戸院長は「事業が効率的に執行されているかや目的どおり行われているかといった視点での検査も行い、財政や行政の改善に貢献していきたい」と話しているとか。

 会計検査院サイトは、トップページで「「平成28年度決算検査報告」を内閣に送付しました。」としながら、そのリンク先は、「最新の検査報告」のページ。間違いでは無いが、広報センスに欠けている。
 日本国憲法は第90条第1項で「国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。」と定め、会計検査院法第19条は「日本国憲法第九十条により作成する検査報告には、左の事項を掲記しなければならない。」として、第1号から第8号までを定めている。また、財政法第39条は「内閣は、歳入歳出決算に、歳入決算明細書、各省各庁の歳出決算報告書及び継続費決算報告書並びに国の債務に関する計算書を添附して、これを翌年度の十一月三十日までに会計検査院に送付しなければならない。」とし、第40条第1項は「内閣は、会計検査院の検査を経た歳入歳出決算を、翌年度開会の常会において国会に提出するのを常例とする。」としているが、会計検査院が検査を終えた決算と検査報告を内閣へ送付する旨の文言は無い。ある意味、会計検査院へ取りに行くとも読めるが、実務慣行上は、「送付」している。
 検査報告上では、前文で次のように表現している。

 会計検査院は、日本国憲法第90条の規定により、国の収入支出の決算を検査し、会計検査院法第29条の規定に基づいて平成27年度決算検査報告を作成し、平成28年11月7日、これを内閣に送付した。
 この検査報告には、歳入歳出の決算に関する事項、法律、政令若しくは予算に違反し又は不当と認めた事項、意見を表示し又は処置を要求した事項、会計事務職員に対する検定等について記載した。また、国有財産、物品等国の財産等に関する検査事項及び会計検査院法その他の法律の規定により検査をしている政府関係機関等の会計に関する事項についても記載した。
 なお、会計検査院は、平成28年9月2日、内閣から平成27年度歳入歳出決算の送付を受け、その検査を行って平成28年11月7日内閣に回付した。

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
監査関係ブログ
【】内はカテゴリー ↓トップはライブドアニュース
月別アーカイブ
RSSフィード
プロフィール

reticent_auditor

  • Author:reticent_auditor
  • 寡黙な監査人
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる