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BSE牛の肉骨粉が使われるところだった

 読売は21日に「米で初のBSE牛、肉骨粉に加工し危うくアジアへ」〔ワシントン=笹沢教一〕を配信し、昨年12月に米ワシントン州で発見された米国初のBSE(牛海綿状脳症)感染牛の体の一部が加工工場に回され、それによって汚染された恐れのある肉骨粉などが、アジアに向けて出荷されていたことが、米会計検査院の調査報告書で20日明らかになったと報じる。肉骨粉などを積んだ船は、途中で引き返し、積み荷は米国内で処分されたとのこと。
 報告書によると、米食品医薬品局(FDA)は、1頭目の感染が公表されてから約2週間たった今年1月8日、業者から、「手違いで、肉骨粉などを積んだコンテナ15個が、同州シアトルの港からアジアに向けて出荷された」との報告を受け、業者の指示で2月24日に船は米国に戻り、3月2日、すべての加工品が処分されたことをFDA側も確認したと記事は伝える。この業者は主にインドネシア向けの加工品を製造していたが、報告書では具体的な出荷先国名を挙げていないとか。FDAは、1頭目の感染が公表された翌日の昨年12月24日、材料が加工業者に送られていた事実を把握し、同27日に、「汚染の恐れのある加工品の流通を停止した」との声明を発表していたが、肉骨粉が出荷されたのは、この声明発表後であり、会計検査院は「法制化などによって、チェック体制を強化する必要がある」と指摘しているとのこと。

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