FC2ブログ

インターネット経由で監査調書を作成するサービス

 13日付け日本経済新聞地方経済面23面に「インプルブ――ネットで監査簡単に、税務書類など自動作成(強い会社になる)」〔鳥取支局長 川鍋直彦〕の記事。
 記事は、インプルブ(鳥取県米子市、友松知宏社長)が販売する税理士・会計事務所向けの税・財務監査システム「かんさ楽」の評価が高まってきたと評してみせる。「同システムを使えば経験の浅い税理士も一定レベルの監査が可能になるため、若手税理士が多い中小の事務所でも業務の質を高められるという」とまで宣伝する。「これまでは税理士は顧問先企業の帳簿管理に追われる面があった。システム導入で余計な手間を省くことで、経営指導など本来の業務に力を注ぐ余裕が生まれる」というが、ポイントが会計参与制度にあることは容易に想像できる。しかし、記事は会計参与制度については全く言及しない。
 記事によると、かんさ楽はパソコンを使って、税務申告や財務諸表が正しいことを証明する監査書面を自動作成できるシステムで、税法、商法、企業会計原則など、監査知識をデータベース化しており、顧客企業の財務情報を入力しておけば、「現金」「売掛金」などの科目ごとに20―30の質問に「はい」「いいえ」などで答えるだけで監査ができ、監査評価報告書や監査所見など9種類の書面を自動作成するとのこと。事務所内に経験の浅い税理士がいて、すぐに質問に答えられない場合にも、元になる帳簿データなどの画面を即座に参照が可能な点も特徴とか。何か、監査というものに対する誤った前提があるのではないか。というより、この記事を読んだ人が、監査というものは20~30程度の質問をすれば済むものなんだ、という誤解を持つのではないかと危惧する。かんさ楽の原型は1998年、税理士事務所の有和経営センター(鳥取県米子市)が事務所スタッフと監査の判断基準を目に見える形で共有しようと、社内用のソフトウエアを開発したことだとか。改良を重ねるうちに、「他の事務所でもこれを利用すれば、監査の質を一定にできる」とみて、2002年から鳥取県産業振興機構の助成を受けて、鳥取環境大学の福山峻一教授らと本格的なシステム開発に着手したとの由。パソコンにインストールして使うソフトにすると、法律・規則改正のたびに改訂版を製作しなければならないので、インターネットを通じてアプリケーションソフトを使うAPS方式で商品化し、顧客企業にインターネット環境があれば、税理士らはパソコンを持ち込んで作業ができると記事は伝える。友松社長は「中小の事務所でも監査業務を強化でき、収入増が期待できる」と話しているとか。

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索
カテゴリー
参考リンク
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
監査関係ブログ
【】内はカテゴリー ↓トップはライブドアニュース
月別アーカイブ
RSSフィード
プロフィール

reticent_auditor

  • Author:reticent_auditor
  • 寡黙な監査人
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる