20年度決算検査報告が公表された

 朝日が11月11日に掲出した「国費ムダ2364億円、埋蔵金1千億円指摘 会計検査院」〔前田伸也〕は、会計検査院が11日午前、国費の使い道を検証した20年度の決算検査報告を鳩山由紀夫首相に提出したと報じる。税金の無駄遣いや不適切な経理処理などの指摘は717件、計約2364億円だったとか。19年度の約1253億円を上回り、過去最高の指摘金額と記事は伝える。農林水産省や経済産業省などで不要な基金や保有資産の見直しなどを指摘していて、こうしたいわゆる「埋蔵金」が約1千億円分もあり、過去最高額を押し上げる格好になったと記事は評する。このうち経産省では、大手金融機関の相次ぐ経営破綻を受け、貸し渋り対策として10年に設立された「中小企業金融安定化特別基金」が問題視されていて、補助金で賄われ、全国52の信用保証協会に提供されたが、緊急保証に対応できない制度のため、19年度末で約391億円が取り崩されずに保有されていたとのこと。昨年、全国で相次いで発覚した不正経理問題は検査を継続、26府県に加え、新たに2政令指定都市と13の中核市も調べていて、14~19年度の事務費などが対象で、不適正とされた金額は約32億円(うち国庫補助額約16億円)に上っているとのこと。このうち余った予算を業者にプールする「預け」と呼ばれる悪質な手口が11県市でみられ、金額は約7億8千万円(同約4億円)だったとか。検査は国の機関にも及び、経産省資源エネルギー庁で約7千万円、同省関東経済産業局で約2千万円の預けなどの不正経理が指摘されたとか。こうした法令違反などと判断された「不当事項」は約123億円あったが、その半分近くが厚生労働省や同省所管の独立行政法人で、国民健康保険をめぐる負担金や調整交付金の過大交付など約61億円の指摘を受けていたとか。検査院の検査報告は、指摘を受けた省庁などに自主的な是正を促すほか、内閣から国会に提出され、衆参委員会の決算審査の参考にされると記事は伝える。

公表資料:平成20年度決算検査報告の概要
 サーチナが11月13日に掲出した「鳩山首相、「会計検査院の指摘」反映させる」〔編集担当:福角忠夫〕は、鳩山由紀夫首相が13日の閣僚懇談会で、会計検査院が11日に示した20年度歳入歳出決算検査報告について「政府として、この報告の指摘を真摯に受け止め、無駄を徹底的に排除し、国民の信頼を取り戻す」と、会計検査院の報告の有効活用を行う旨の発言を行ったことを平野博文内閣官房長官が公表したと伝える。平野官房長官は「藤井裕久財務大臣からも同様の趣旨の発言があった」と語ったとか。会計検査院の指摘では、防衛省のアウトソーシング契約について19年度、20年度分から805件を検討した結果、一般競争入札が51件にとどまり、公募の538件についても、特殊な技術や設備を要するものでなく、一般競争入札で対応すべきだった。これにより、積算額で1割近い1億5740万円低減できた、と指摘しており、また、国土交通省でも、道路照明施設の「ランプの電気需給契約の見直し」や水銀ランプを省電力型ランプに切り替えておれば電気料金は合わせて1億6975万円低減できたとし、農林水産省関係では緑の雇用担い手対策事業などに要する資金で有効活用されていない20年度末の資金残高が81億9926万円にのぼっていて「2009年度末に多額の資金残高が生じないよう、資金の使用見込み額を的確に把握し、需要に見合った国庫補助金を交付するよう改善を求める」など各府省、政府関係機関などに対し、細部にわたって改善を求めていたと記事は評する。

 時事が11月13日に配信した「検査院指摘の「埋蔵金」活用へ=基金返納の基準設定を-藤井財務相」は、藤井裕久財務相が13日の閣議後会見で、会計検査院が指摘した公益法人の過剰な基金や特別会計の剰余金などの「埋蔵金」について、「(公益法人に)1兆円超の基金がある。検査院の資料も予算編成に役立てさせてほしい」と述べ、22年度予算編成で、財源として活用する方針を表明したと報じる。行政刷新会議による事業仕分けでも、基金の返納を求める判定が相次いでいるが、財務相は「仕分けの対象になった基金とならなかったものとある」と指摘し、仕分け対象外基金も含め、一律の基準を設けて返納すべきだとの考えを示したとか。

公表資料:13日閣議後の財務大臣記者会見
     13日の官房長官記者発表

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