時価評価基準の緩和が不良資産整理を遅延させる

 日経サイトのダウ・ジョーンズのページが掲出した「時価評価基準の緩和、財務省の不良資産買い取り計画と矛盾」〔ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)〕は、米国で今週承認される予定の新たな会計基準が、数十億ドル規模の不良資産を抱える銀行にとって、資産の値洗いの規則が緩和されることになり、資産を帳簿に載せたままにしておこうという意向がより強く働くようになるが、こうした変化は、銀行の不良資産を取り除くための、より大掛かりな財務省の計画の効果を損なうことになるかもしれないと、銀行関係者や会計専門家は指摘していると報じる。米財務会計基準審議会(FASB)は、資産の時価評価の規則を大幅に変更する提案をしており、これが承認されれば、返済の滞っている住宅ローン、企業向けローン、消費者向けローンなど、時価評価の難しい一部のローンについて、銀行が独自に評価できるようになるが、この新たな規則は「FAS157-e」と呼ばれ、承認の可否を問う投票が2日に予定されているとのこと。現行の時価会計基準が資産価値を割安に見積もるよう義務づけていることに銀行関係者が不満を表明したため、今回の変更は米銀を支援する狙いがあり、新基準が施行されれば、銀行は資産を自らの帳簿に載せておこうという動機が生まれると、銀行関係者は指摘しているとのこと。一方、財務省は、最大1兆ドルを投じ、銀行のバランスシートから不良資産を取り除こうとしており、この計画はウォール街が強く支持していて、一部の投資家はこの計画を利用して不良資産を一掃するよう主張しているとのこと。税・会計の専門家で「ウィレンズ・リポート」を書いたアナリストのロバート・ウィレンズ氏は「2つの計画の間にずれがある」と指摘し、「ほぼ間違いなく、FASBの新基準は、財務長官が望んでいること、つまり不良資産の売却を人々が実行するのを妨げることになる。2つの構想の間には、やや調整の欠如がみられる」と語ったとか。

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
監査関係ブログ
【】内はカテゴリー ↓トップはライブドアニュース
月別アーカイブ
RSSフィード
プロフィール

reticent_auditor

  • Author:reticent_auditor
  • 寡黙な監査人
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる