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中小企業向け制度融資貸付金の残高が過大計上

 3月8日付け日経金融新聞3面に「自治体財務書類、信頼なお遠く、東京都が1200億円過大計上」の記事。
 記事は、2月初めに東京都の包括外部監査報告書を公表した公認会計士が「正しく帳簿処理されたものの方が少なかった」と指摘したと伝える。産業労働局を監査した結果、17年度末で1200億円を超す貸付金を過大に計上していたことが判明したためとのこと。帳簿ミスが見つかったのは中小企業向け制度融資貸付金で、17年度末に金融機関を通じて返済資金が払い込まれたにもかかわらず、産業労働局では貸付金を減額する処理を怠っており、決算残高明細との照合もせず、管理台帳も作っていなかったとか。延滞債権についても回収状況の管理や引き継ぎがされていなかったほか、回収がほとんど見込めない債権の欠損処理を怠っていたとのこと。東京都は毎年、企業会計の考え方を取り入れた「機能するバランスシート」を作成しているが、昨年12月に公表した17年度版は「現金の出入りに基づいた普通会計の数字を組み替えて作成しており、今回の帳簿ミスの影響はない」(財務局主計部財政課)とのこと。

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