会計検査院が28年度決算検査報告を内閣へ送付

 NHKサイトが11月8日に掲出した「国の公金870億円余が不適切取り扱い 会計検査院」は、会計検査院が、不適切な取り扱いをされた公金が870億円余りに上ったとする報告書をまとめ、8日午後、河戸光彦院長が安倍総理大臣に手渡したと報じる。報告書によると、公金の不適切な取り扱いは、423件、およそ874億円で、前の年度より1兆円以上減り、ここ10年で最も少なくなったとのこと。記事によると、河戸院長は「事業が効率的に執行されているかや目的どおり行われているかといった視点での検査も行い、財政や行政の改善に貢献していきたい」と話しているとか。

 会計検査院サイトは、トップページで「「平成28年度決算検査報告」を内閣に送付しました。」としながら、そのリンク先は、「最新の検査報告」のページ。間違いでは無いが、広報センスに欠けている。

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公立小中学校施設の保全対策

 佐賀新聞サイトは7月29日に「消防設備1000校未修繕 佐賀など19府県の公立小中」〔共同〕を掲出し、文部科学省が28日、会計検査院から27年に消防設備の劣化などを指摘された20府県の公立小中学校2686校を追跡調査した結果、28年12月1日時点でも19府県の1024校で未修繕の設備が見つかったと発表したと報じる。安全面の問題は小さいとしているが、消防法の定めに反するため、自治体に早期是正を指示する方針とか。未修繕の内容は、消火栓や避難経路を示す表示が見えづらくなっている事例が中心で、避難はしごの一部がさびている例もあったとのこと。文科省は「火災報知機の不作動など緊急性の高い問題はほぼ解消したが、緊急性が低い不具合への対応が遅れている」としていると記事は伝える。

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企業立地の補助金不正受給

 日経サイトは8月5日に「復興補助金不正で返還命令 福島県、2億5千万円」〔共同〕を掲出し、福島県が4日、大阪府岸和田市の太陽光発電関連会社「CKU」が、東日本大震災の被災地に進出する企業に交付する復興補助金約2億5千万円を不正受給したとして全額返還を命じたと報じる。県によると、CKUは26年、福島県白河市に新設した熱交換器製造工場の建設や設備導入のため、偽造した発注書を使って「ふくしま産業復興企業立地補助金」を申請し、県から2億5410万円の補助を受けたとか。今年6月、会計検査院の調査で工場が稼働していないことが分かり、同社が県に偽造を認めたとの由。東京地検特捜部は7月、詐欺容疑でCKUの代表取締役の男ら2人を逮捕したとも。

マイナンバーが十分に活かされない実状を報告

 会計検査院は7月27日に「国の行政機関等における社会保障・税番号制度の導入に係る情報システムの整備等の状況について」を国会と内閣に提出した
 この報告について、読売オンラインは「マイナンバー利用、127機関システムで不備」と題して「国民健康保険組合など計127機関のシステムに不備があり、自治体から所得情報を取得できない状態になっている」と伝えた。

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NHKに関する国会要請検査の結果と対応

 日経サイトが7月6日に掲出した「NHK、子会社の配当額最高の84億円 会計検査院の指摘に対応」は、NHKが6日、子会社の株主総会が全て終わり、29年度の子会社による配当額が総額84億円になったと発表したと報じる。NHKが受け取る金額は56億円で過去最高額になったとか。3月に会計検査院が子会社の利益剰余金を適切にNHKへ還元することが必要と指摘したことに対応したとの由。会計検査院はNHKから業務委託を受けているNHK子会社の利益剰余金をNHKに還元すれば、受信料の引き下げなどができると指摘していたと記事は伝える。84億円の配当後にも配当可能な利益剰余金が125億円残っているとし、上田良一会長は「2~3年をかけてNHKへの還元を進める」と話したとか。

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逓信病院

 会計検査院は28年5月に「日本郵政グループの経営状況等について」と題した会計検査院法第30条の2の規定に基づく報告書(PDF1.65MB)を国会および内閣に提出した。この報告書は「郵政省から現在の日本郵政グループに至るまでの間の組織形態、制度等の変遷、日本郵政グループの損益等の状況、郵便・物流事業、金融窓口事業、銀行業、生命保険業等の各業務の実績等の状況、日本郵政株式会社、株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険の株式売却に係る手続等並びに日本郵政株式会社の株式売却収入の復興財源への充当の状況等について検査を実施し、その状況を取りまとめた」もので、その「3 検査の状況」「(3) 各業務等の実績等の状況」「オ その他の事業」では、「(ア)」として「病院事業」を取り上げている。そして、「4 所見」「(1) 検査の状況の概要」では「病院事業については、日本郵政が、26年度末現在で14逓信病院を運営しているが、患者数の減少傾向が続いていて、26年度の外来患者数は延べ約82万人、入院患者数は延べ約30万人となっている。そして、毎年度営業損失を計上していて、26年度の営業損失は60億余円となっており、厳しい経営状況となっている。経常収支率をみると、20年度以降、いずれの逓信病院も50%以上、全体の平均については各年度とも80%前後で推移していて、26年度には78.7%となっているなど、昭和53年度の30.3%と比べて改善がみられる。」とし、「(2) 所見」では「病院事業及び宿泊事業において営業損失の計上が継続していることから、患者の需要に応じた医療や顧客のニーズに対応したサービスの提供等の取組を一層進めるとともに、長期にわたって営業損失を計上していて、今後も改善が見込み難い施設等については、引き続き、譲渡等を含む見直しを検討すること」としている。
 この逓信病院について、CBnewsサイトは1月11日に「札幌や横浜など、3病院を譲渡へ〔CBnews〕」〔2017年1月10日 敦賀陽平・CBnews〕を掲出し、「日本郵政は、札幌市、横浜市、徳島市にある3つの逓信病院を売却する方針を固めた。行政の許認可を得て、4月から譲渡先の法人に経営が移行する見通し。日本郵政は2015年度の決算で、病院事業で52億円の赤字を計上している。残る7病院については当面、経営を続けるが、日本郵政では「売却も含めて検討する」としている。」と報じた。

調査対象を「地域的な偏りがないよう抽出した」業績検査

 会計検査院サイトは12月22日に「資源エネルギー庁長官に対し、「灯油配送合理化促進支援事業の実施について」会計検査院法第36条の規定により改善の処置を要求したと告知。その内容について毎日新聞サイトは「灯油安定供給補助 計画達成は4割 会計検査院調査」〔松浦吉剛〕の記事で、「過疎地や豪雪地で暖房用の灯油を安定供給するため、国が販売業者を対象に実施している補助事業について会計検査院が抽出調査したところ、補助を受けた業者の約4割しか配送量などを増やす計画を達成できていなかったことが分かった」と伝えた。

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12月16日に年金個人情報に関する随時報告

 会計検査院は、12月16日に「年金個人情報に関する情報セキュリティ対策の実施状況及び年金個人情報の流出が日本年金機構の業務に及ぼした影響等について」〔要旨(PDF形式:120KB)。全文(PDF形式:323KB)〕と題したリポートを国会と内閣に提出し、公表した。この報告の前文は次のとおり。

 厚生労働省は、健康保険、国民年金及び厚生年金保険の事業に関する事務を所掌しており、これらの事業に関する事務の一部については、同省の監督の下に日本年金機構(以下「機構」という。)が行っている。そして、厚生労働省及び機構が取り扱う厚生年金保険等の被保険者、年金受給者等の年金個人情報は膨大な件数に上り、また、長期にわたり取り扱われるものである。
 年金個人情報は、プライバシー性の非常に高い情報であり、外部に漏えいするなどした場合には極めて重大な結果を招くおそれがある。このため、厚生労働省及び機構は、年金個人情報の管理に当たっては様々な情報セキュリティ対策を実施している。
 しかし、平成27年5月に、機構が運用する情報システムの共有フォルダに保存されていた約125万件の年金個人情報がインターネットを通じて不正に外部に流出する事案が発生し、機構における年金個人情報の管理に対する国民の信頼が大きく損なわれることとなった。同事案の発生を受けて、厚生労働省及び機構は、その対応に多額の経費を要することとなったほか、国民年金保険料の納付実績を向上させるための業務の一部を一定期間行わないこととするなどしたことから、機構の業務に様々な影響が生ずるところとなっている。
 そして、厚生労働省及び機構は、同事案の再発防止のための各種の取組を行っている。
 本報告書は、以上のような状況等を踏まえて、同事案の発生前における機構の年金個人情報に関する情報セキュリティ対策等の状況、同事案の発生後における機構の情報セキュリティ対策及び同事案への対応業務等の状況、同事案の発生が機構の業務に及ぼした影響等について検査を実施し、その状況を取りまとめたことから、会計検査院法(昭和22年法律第73号)第30条の2の規定に基づき、会計検査院長から衆議院議長、参議院議長及び内閣総理大臣に対して報告するものである。


 この報告について朝日新聞サイトは「年金機構の情報流出問題、対処費に11億円 検査院調べ」〔田内康介〕との記事を掲出し、「日本年金機構がサイバー攻撃を受けて101万人分の個人情報が流出した問題で、対処のために計約11億8千万円の費用がかかっていたことが会計検査院の調べでわかった。」と報じ、毎日サイトは「年金機構 情報流出の影響額は120億円以上 検査院試算」〔高木香奈、松浦吉剛〕との記事を掲出。

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「もんじゅ」に関する検査報告

 「もんじゅ」に関する検査報告は次のとおり。
高速増殖原型炉もんじゅもんじゅのナトリウム漏えい事故について」(「平成7年度決算検査報告」記載「特定検査対象」)
高速増殖原型炉もんじゅの研究開発経費及びその関連施設の利活用等について」(平成23年11月意見表示。国会・内閣報告。「平成23年度決算検査報告」記載)
→「高速増殖原型炉もんじゅもんじゅの研究開発経費及びその関連施設の利活用等について」(「平成24年度決算検査報告」記載「意見表示結果」)
→「高速増殖原型炉もんじゅもんじゅの研究開発経費及びその関連施設の利活用等について」(「平成25年度決算検査報告」記載「意見表示結果」)
→「高速増殖原型炉もんじゅもんじゅの研究開発経費及びその関連施設の利活用等について」(「平成26年度決算検査報告」記載「意見表示結果」)

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URの補償に対する検査

 日経サイトが28年1月29日に掲出した「UR職員、甘利氏秘書と12回面談 検査院が調査開始」は、千葉県の建設会社から甘利明経済財政・再生相が金銭を受け取った問題で、都市再生機構(UR)が28日、UR職員が甘利氏の秘書と25年6月以降に計12回面談していたと明らかにしたと報じ、建設会社が千葉の県道建設をめぐってURとの補償交渉を抱えており、補償金額が適切だったかどうかなどについて会計検査院が調査を始めたと伝える。URによると、甘利氏の秘書とURの職員が面談したのは25年6月~28年1月6日の12回で、秘書1~2人に対し、総務部長ら職員1~3人が会っていたとのこと。URは県道建設に伴い、建設会社が所有する物件の移転や土地の分割について23年9月ごろに補償協議を始め、補償金約2億3千万円を支払ったが、URは「金額がつり上げられた事実はない」とし、面談の影響を否定しているとか。一部の交渉は現在も続いているとのこと。面談の場所は甘利氏の神奈川県の地元事務所や議員会館が中心で、27年10月にUR側が飲食代を負担し横浜市内の居酒屋で会ったが、「震災復興地区への視察のとりまとめのお礼の会としての開催だった」と説明したとか。国土交通省も28日、27年3月と同7月に甘利氏の秘書に当時の住宅局長が計3回対応したことを明らかにしており、秘書からURの補償交渉について問い合わせを受けるなどしたが、局長は「URや国交省職員に補償内容などは指示していない」と話しているとか。URによると、金銭授受問題に関する週刊文春の報道を受け、会計検査院が補償協議について検査を開始しており、検査院は補償に至る経緯のほか、補償金額が適切だったかなどについて調べているもようと記事は伝える。検査院は「検査を行っているのは事実だが、具体的な内容は答えられない」としているとか。
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